四股って何?
四股とは「しこ」と読み、相撲の基本稽古のひとつです。四股はもともと神事的意味合いから行われていた儀式でしたが、その体力トレーニングとしての効果も高く、相撲の練習では何百回も繰り返します。力士にとって四股とはウォーミングアップでありトレーニングでありクールダウンでもあるのです。それだけ四股には、多くの効果があるといえそうです。何回も四股を踏むことで、体が温まり関節も柔らかく、動き出す準備になります。しっかり足を延ばしバランスをとることで、体幹や筋力のトレーニングになります。そして、激しい運動の後にも、ゆっくり四股を踏むことで心を落ち着かせ、クールダウンしていくのです。このように四股には、多くの効果・効能があります。
四股のやり方
四股のやり方は、時代や人によっても変わってくるものですが、足が高く上がった状態でしっかり止まっている四股は美しくみえます。思い描くきれいな四股をイメージして行うことが大切です。
始めに、足や膝を外側に向けしっかり腰を落とした状態を作ります。膝は90度くらいになるようにします。背筋を伸ばして、しっかり前を見ます。
体重を軸足(片足立ちになる方の足)の方に寄せていきます。上げようとしている足の重さを、軸足の方に移していきます。
足を上げていきます。軸足はしっかり地面を押しまっすぐ伸ばしていきます。上げ足もできるだけ高く上げ、まっすぐ伸ばせるようにすると美しいです。上げている足と同じ側の手で、足を支えてあげるとバランスもとりやすく楽になります。この時にしっかりとバランスをとることで、筋力や体幹をトレーニングすることができます。ふらふらしやすいので、周りに充分注意し、いきなり足を高く上げるのではなく少しづつ挑戦していくのが良いでしょう。
足を上げた状態を数秒キープし、元の姿勢に戻ります。しっかり腰を落とした状態になると良いですが、下の階の方など周りに迷惑がかからないよう注意が必要です。左右交互に各10回できると良いですが、回数よりも形やバランスをとることなど一回を集中して行うことが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?数回でもかなり疲れたのではないでしょうか?お相撲さんは簡単にこなしているように見えますが、かなり難しいトレーニングだと思います。それだけにバランス感覚や体幹、筋力や柔軟性といった多くの効果が見込めます。ぜひ家トレメニューの一つに加えてみてください!
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